インターン

受け入れ企業の方へ

三徳の高校生インターン事業に興味を持っていただきありがとうございます。

まずは改めて施設で暮らすこども達が抱える実情と課題をお伝えさせてください。

児童養護施設で暮らす

高校生の現状課題

児童養護施設で暮らす子どもの数

700人にひとり

児童養護施設で生活している子どもの数は約3万人。全国の子どもの数を分母にするとおよそ700人にひとりが施設で暮らしていることになります。この数字は多いでしょうか?少ないでしょうか?

困っている人は確かにいる。
という事だけでも知っていただけたらと思います。

大学進学率

17.8%

この数字は全国平均と比較すると約1/3にとどまります。
施設で暮らす子ども達も将来の夢や希望があり、それをかなえるために大学進学が必要なケースも当然ながら存在します。

しかしながら、学習環境や学費負担など、個人の意思や素質とは関係ない要因で進学を断念してしまうケースもあり、十分な機会を得られていないのが実情です。

3年後離職率

58.5%

施設を卒業後、正社員として就職した子どもの多くは3年を待たずに離職してしまいます。
施設で暮らす子ども達は、社会とのつながりや経験が少なく、大人とのコミュニケーションが苦手なことも原因のひとつです。

就職する前に社会経験のリハーサルができていれば、この状況は変わるのではないかと考えています。

高校生をインターンとして受け入れ、社会経験とスキルを積む機会を与え、
将来の自立の手助けをしていただきたい。

パートナー企業にお願いすること、お願いしないこと

三徳は非営利団体ですが、身を削る支援は求めておりません。
すこし長い目で見ていただきたいですが、過保護になる必要は一切ありません。

お願いしたいこと

  • 将来のため、手に職をつけられる仕事を教えてあげて欲しい
  • 頑張りは褒めて、報いて欲しい
  • 社会の楽しさや仕事のやりがいを教えてあげて欲しい
  • アルバイト受け入れルールを遵守して欲しい
  • 定期的な三徳からのヒアリングに対応して欲しい

お願いしないこと

  • アルバイト雇用は強制しません。面談の上決定いただけます
  • 雇用継続は強制しません
  • シフトスケジュールなどインターン生の希望にすべて対応する必要はありません。無理な時は断っていただいて問題ありません

施設で暮らす高校生も立派な人材の一人です。
高校生インターンを人材獲得策として活用いただきたいと考えています。

次世代の担い手との
定期的な接点の獲得

近年、どの業界も「人手不足」が非常に大きな課題として叫ばれています。
高校生インターン事業で高校生アルバイトを受け入れれば、毎年新しい若者を採用候補者として迎え入れることができるようになります。

施設の高校生は、自立をしなければならないという縛りもあり、同年代のアルバイトよりも粘り強く業務に取り組む傾向があります。

若者と対話し、次世代の社員候補を探してみませんか?

インターン生について

多くの子供たちが父母の愛情を得る機会が少なかった

児童養護施設の入所理由の半数近くが虐待、次いで環境原因と続きます。
合わせて約80%の子どもが父母の愛情を得る機会が少なかったと言えます。

もちろん人によりますが、「やんちゃで手が付けられない」というよりはどこか自分に自信がなく、自己肯定感が低くなってしまっている子どもも多いのです。

事業参加者の声

プロフィール

22年6月から株式会社三光ホームで大工仕事に従事。無遅刻無欠勤の皆勤賞。卒業後は、警察官になる夢に向けて資金を貯め大学に進学。
特技は空手。

取り組みに参加した感想

“色々な現場に行ってたくさんの仕事を覚えられた。教えて頂いたのが嬉しかった。学校のことや趣味、進路のことを話したり聞いたりして頂いてとても嬉しかった。学校の友達にアルバイトのことを話せた。”

プロフィール

22年8月から株式会社三光ホームで大工仕事に従事。軽度の発達障害を持っているが無遅刻無欠勤の皆勤賞。大工仕事を通して身に着けた建材・工具の知識を活かして大手建材店に就職決定。
ボーイスカウトで活躍するアウトドア派。

取り組みに参加した感想

“諦めずに作業に取り組んだ。前向きに作業に取り組んだ。毎回来るのが楽しみになった。積極性、自主性が持てるようになった。”

プロフィール

22年8月から株式会社三光ホームで大工仕事に従事。もともと不登校だったが仕事を通じて大人とふれあい、不登校が改善。卒業後は大手飲料メーカーに就職が決定。
好きな食べ物は牛タン。

取り組みに参加した感想

“学校でも苦手なことや嫌なことに逃げずに前向きに取り組んだ。色々な人とコミュニケーションが取れて、会話するのが楽しくなった。”

不器用さもありますが、多くの子どもは素直で真面目です。
将来が直結している分、覚悟を持って本気で仕事に取り組む傾向にあります。

インターン受け入れまでのステップ

インターンの受け入れは以下の6つのステップで行います。
ご不明点がございましたらお気軽にお問合せください。

高校生の受け入れに興味がある方は
こちらよりご連絡ください

よくある質問

Q:受け入れに際してのルールなどはありますか?

A:お互いの継続的な関係のためにいくつか設けています。詳細は直接お話させてください。

Q:報酬などに制限はありますか?

A:法令の範囲内であれば特に制限はありません。

Q:インターン生の職場までの通勤はどうなりますか?

A:原則として送迎はお願いしたいと考えております。それが難しい場合は公共交通機関を使用し、交通費はご負担いただきます。 

Q:インターン受け入れの応募にあたり条件はありますか?

A:安全面への配慮と状況への理解があれば問題ありません。是非お気軽にご相談ください。 
  ※応募は法人のみとさせていただきます

Q:インターン生の受け入れの見送りはできますか?

A:可能です。履歴書と面談を通して双方合意の上就労を決定します。

Q:インターン生にどういう風に接したらよいか不安です

A:仕事に慣れるまでの期間にはバラツキがありますので、長い目で接する必要があります。
  技術面だけでなく、社会常識などもふくめて教育いただきたいです。
これもひとつの寄付の形と考えていただきたいと考えています。

活動の様子

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